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地味だけど地味じゃないゲーム!?デスストランディングの魅力をネタバレなしで語る。

みなさん、新年初ゲームは何を選びましたか?

筆者は新年からゲームで配達することにしました!!

そのゲームの名は「デスストランディング」。あの小島秀夫監督が独立して初めて手がけた作品で、筆者がずーっとやりたかった作品でもあるんです。

やる前こそは「地味そうなゲームだなぁ」なんて思っていたのですが、クリアした今では、このゲームは決して配達だけがメインではなく、

神ゲー」なんて言葉で表すのは勿体無いと良い意味で感じるほどの評価になりました。

魅力を少しでも伝えれば嬉しいです。それではどうぞ。

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デスストランディング/レビュー


開発元 コジマプロダクション
対応ハード PC、PS4/5

ズバリ、本作は“モノを目的地に運ぶ配達ゲーム“+“映画レベルの濃厚ストーリー”というイレギュラーなものが組み合わさった作品です。

ノーマン・リーダスマッツ・ミケルセンといった海外の名優が出演するなど、発売前から大きな話題を呼び、今はPS5用に「ディレクターズカットバージョン」が発売されるほど世界中で人気になっています。

筆者としては、「配達ゲームって何が面白いんだろう」「本当に面白いストーリーなのかなぁ」なんてプレイ前こそは思っていましたが、エンディングを迎えた今なら本作は紛れもない神ゲーだと言い切ることができます。間違いなく本作は神ゲーです。


本作に興味がある方は是非とも最後までご覧ください!


配達が楽しいわけではない

いちゲーマーとして思うのは、このゲームは“配達“そのものが楽しいわけではなくて、その“配達を行う過程“が楽しいゲームだと思います。


配達に注目されがちだが違うんだよな


例えば、エピソード5で追加される「ジップライン」は300m間で素早く移動できる、画期的な建築道具なのですが、

それまでに培ってきた“配達の苦労“があることで、楽に移動ができるジップラインが使えたときにはとんでもなく嬉しかったですし

建築道具が増えるにつれ、自然と「ここにはこれを建てれば楽に配達ができるのでは?」「国道を復旧すれば楽なのでは?」などと考えるようになります。

つまり、プレイヤーは能動的な感覚でゲームをプレイすることができて、いつしかそれが配達を行う過程そのものが楽しいなぁと気づくんですよね。

また、配達中に邪魔をしてくるBTやミュールといった敵の存在がスパイスになっていることで、配達が終わった時の達成感というのは、もはや言葉にできないほど。

最初の方はシステム自体になれない関係から、投げ出してしまう方もいるようですが、ちょ〜っと続ければもうあなたは本作の虜になると思います。

まぁいわゆるスルメゲーですね、やればやるほどに楽しくなるアレです。

魅せ方がうまい

また、本作はゲーム・ストーリーを通じた“プレイヤーへの魅せ方“が本当に上手いと思います。

これをネタバレ抜きで説明するのは難しいのですが1つ例を挙げましょう。

ゲーム内で登場するX(とあるキャラ)は来たるその日まで、“同じ場所にずっといなければならない“という過酷な運命を背負っていました。

そんなXはもう「ずっと同じ場所にいる」という苦痛から耐えられないとして、来たるその日を今すぐ決行しようと決意。

この時点では、筆者含め多くのプレイヤーが「お前の考え1つでそんなことをするなよ!!」と思うのが自然なのですが、

とある場面で、プレイヤーは逆にそのXと同じような境遇に遭ってしまいます。そして、その境遇に長いこと遭ってしまったプレイヤーはこう思うようになるんですね。


あぁなんかXの言いたいこと分かったわ……」と。

つまり、本作はこのような主観的・客観的な視点で物語を楽しむことができるなど、魅せ方が非常に上手いってわけ。

ネタバレなしで言うには、ここまでが限界ですが伝わってくれたでしょうか?


まぁ実際やってみればわかるよ。ゲームでこれほどの魅せ方ができるのは流石小島監督だなって思ったね。


革新的なシステムの導入

本作は「ソーシャル・ストランド・システム」という、相手の建てた建築物を自分も使えてしまう上に「いいね」ができるという、今のSNSを仕組みを取り入れた独自のシステムを導入しています。

初めは自分もこのシステムについて“面白そうだな”というふうにしか思っていなかったのですが、プレイした後だとこのシステムは「繋がり」をテーマにした本作にとても重要なものだと分かるんですよね。


例えば、持ち物に配達をするのに必要な梯子がなかった時。


普通のゲームならば取りに帰ったり、あるいはゴリ押しで進むのが当たり前だと思うのですが、オンライン上で繋がっている別の配達人が置いた梯子やロープが平然と使えるので、僕らプレイヤーは大変助かります。

そして助かったプレイヤーは、別のプレイヤーへ向けて“いいね”をしますし、その別のプレイヤーは“いいね”を受けて嬉しくなるんです。


要するに何が言いたいのかというと、このような「助け合いの繋がり」でオンラインを活用することがとても貴重で素晴らしいと思うんですよね。


基本的に、オンラインというのは「暴言」だったり「煽り」が目立ってしまうので、オフゲーにオンライン要素を入れるのは挑戦的なことだったりします。

しかし本作ではSNSのいらない要素は全て削ぎ落とし、「いいね」だけで構築されたシステムなのでオンラインを活用しながらも、みんなが幸せになれるような体験を可能にしています。

映画レベルのストーリー・ムービー

本作の魅力として多く挙げられる「ど肝を抜くようなストーリー・ムービー」は、筆者も胸が高鳴りました。

序盤は専門用語を話すことが多くて「何だか振り回されてるなぁ」と感じたのも事実ではありますが、それでもこのゲームを辞めなかったのはムービーの迫力や雰囲気が他のゲームに比べて群を抜いていたからなんですよね。


デジマエンジンっていうゲームエンジンで作られているからグラフィックは最高峰だ。


個性豊かなキャラクターたちが色々と出てくるので、“飽き”は感じなかったかな。

また、中盤までいくと、キャラクターたちだけではなくゲーム性も理解が深まってきて、より本作が楽しくなってきます。

それと同時に解決される謎・どんどん出てくる不可解な謎も多くなってきて終盤まではあっという間でしょう。

終盤はこのゲームの集大成って感じ。より達成感の高い配達や戦略が求められる戦闘、そして今まで張ってきた伏線の意味がようやくわかるので、

エンディングを見ていた時は「これ、本当にゲームで描いてもいいレベルのストーリーか??(いい意味で)」と驚きで呆然でした…w

よく「ゲームのストーリーは映画にしてもいい」という言葉を聞きますが、本作に関しては“してもいい”ではなく“してくれ”ってレベルですね。

起承転結がしっかりとしており、“物語オンリー“としてプレイするだけでも十分に良い作品だと思いました。

微妙なところ

と、ここまでいいところを話してきましたが、惜しいなぁと感じたところも少しですがありました。

ここからはそんな微妙で惜しい点を紹介していこうと思います。

雰囲気で誤魔化しすぎている感はある

良いところで「このゲームは魅せ方がうまい」と言いましたが、雰囲気で誤魔化しすぎている感は否めませんでした。

例えば、とある過酷な配達の場合だと、目的地に近づくと本作のフィールドにとても似合っている哀愁たっぷりな洋楽が流れてプレイヤーは本作の世界観に浸っている状態になるのですが、

ぶっちゃけ言ってしまえば音楽の力で雰囲気を出して、良い配送だったなぁって思わせてるだけなんですよね。

終わりよければすべてよし、なんて言葉がありますが、まさにその言葉は本作の「雰囲気の出し方」に当てはまると思います。

どんなに辛いことも平凡なことも、最後には雰囲気で誤魔化して「ちゃんちゃん♪」はないかなぁと思いました。

小島監督”の名が悪い意味でも反映されている

冒頭の説明でも書きましたが、本作はメタルギアシリーズでお馴染みの小島秀夫監督が独立して一発目の大作RPGとなります。

小島秀夫監督について詳しく知りたい方は「ぐうの実況チャンネル」さんがアップしているこちらの動画をご覧ください)

で、この小島監督は自身の積み上げてきた実績から、ゲーム業界ではもはや大御所みたいな方なので、本作では星野源さんの楽曲が収録されていたり、三浦大知さんがゲーム内で出演したりと、“人脈で厚い信頼もある小島監督のゲーム“だからこそ描けることも描いています。

しかし、この小島監督の名が良い意味だけで反映されてるとは言えないと思います。例えば、小島監督あるあるである“ムービーがやたらに長い“ということは一部のゲーマーに批評されていますし

最後までやってもなお評価が揺るがなかったゲーマーからは、「これは小島のオ〇ニーゲー」「やっぱり小島監督メタルギアしかない」だというふうに言われたりもしています。

筆者的には、このデスストランディングで初めて小島監督が手がけるゲームをやったので、良い意味での反映がたいていでしたが、ムービーが長いのは「ゲームがしたい人」には向かないなぁと思ったので微妙かなと思います。


とはいえ、ムービーを省略してしまっては特徴が減るしなぁ…。難しい問題だな。


まとめ:デスストランディングは挑戦的で意欲的な作品

というわけで、最後にこの作品についてまとめます。

デスストランディングは、

  • 配達という、いかにも地味そうな要素をとことん面白くしている
  • 起承転結のメリハリがあって最後まで見たくなるストーリー
  • とことん“繋がり”を意識しており、それはシステムにも現れている
  • 圧倒的なグラフィック

この4つが本作においての大きな特徴なのではないでしょうか。

賛否両論があるのは仕方ないところですが、筆者の個人的な考えとしては「一定以上の品質は保証されている革新的なゲーム」として本作を、是非ともゲーマーの方々に一度はやってほしいです!

配達とストーリーがどうやって関わるのか。そんなところも注目しながらやってみてもいいかもしれません。

さてさて、まとめも終えたことだし配達に行こうかな。ここまで見ていただきありがとうございました。読者の方々、デスストランディングで会いましょう