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【FF15/レビュー】ストーリー展開はひどいが唯一無二の旅感は最高の良ゲー

今回は「ファイナルファンタジー15」をレビューしていきます。

最初にスバリ言っておくと、ストーリーを重視する人は買うべきではありませんが、圧倒的な旅感を味わいたい人にはオススメする作品でした。

賛否両論どころか批判まみれだったFF15ですが、今となってはそれなりに遊べる良ゲーだと思います。

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ファイナルファンタジー15

ファイナルファンタジーは古くからのファンが大勢いるが故に、どんな作品を出そうとも必ず大多数に批判されるシリーズになってしまったと思っています。

ゲームに限らず評価というのは「Aさんが良いと思うものはBさんにとっては悪いものである」というのが根底にあって、FFというのは、この場合Aさん(新規勢)が少なくBさん(古参勢)の割合が突出して多いゲームなんですよね。

そして本作はそのFFのなかでも特に新規勢による正当な評価がされていないと感じています。だからこそここでレビューを記して皆さんに読んでもらうことを目的としました。


冒頭でも言ったけど個人的には神ゲーに限りなく近い良ゲーだと思ってるよ。詳しくは以下のレビューをどうぞ。


唯一無二の”旅”感

まず本作の何がいいって、”旅をしている”実感がすごくしたことです。広大なマップを自由に駆け回る冒険感とはまた違う感じのまさに「旅」。

昼間は愛車「レガリア」で広大な世界を旅して、夜は野宿をして写真を眺めては飯を食べる。朝起きたら仲間たちとくだらない話をしながらまた旅をする。

本作は何故こういった”旅”感がするのでしょうか。

それはFFで初めてオープンワールド化した影響もありますが、なんといっても散策中に仲間たちが横を一緒に歩いて話してくれたり、道中で写真を撮ったりしてくれる要素があるからだと思います。

そして、野宿の料理は思わず食べたくなるほどすごくリアル。だから見たくなって、それを見るためだけに野宿をする。

発売時話題になった「おにぎり」
グラフィックがすごい
なんとカップヌードルも登場する

「たかだか料理にゲームの容量を割くなよ」という意見はをよく聞きますが、私もしては開発陣による、このような自然な誘導を評価したいですね。

実際その誘導が成功したかどうかと問われると微妙ですが、その挑戦心は評価できるものだと思います。

スタイリッシュな戦闘

戦闘に関してはシフトブレイク主体ではありますが、スタイリッシュで楽しかったです。

主人公であるノクティスはマップシフトやシフトブレイクと呼ばれる瞬間移動をして、遠くの場所にワープできたり、そこから敵にワープをして攻撃を繰り出すことができます。

この際、空中にいる敵や巨大な敵にはシフトブレイクを繰り返して、ちょっとした空中戦やゴリ押しの戦闘ができたのが凄く爽快でした。

パリィ要素もある

他の攻撃手段としては魔法や召喚がありますが、特に召喚シーンはどれも迫力ある映像で「いっつも同じ光景だなー」と思うことはなかったです。

また戦闘自体、簡単な部類なのでアクションゲームではありますが、アクションが苦手な人でも楽しめると思います。

美しいロケーション

世界観も唯一無二で面白かったです。

「現代の技術×ファンタジー」というのは近未来的で魅力があったし、散策を楽しくさせてくれたように思います。

世界各地に洞窟や栄える町、絶景などがあって2016年の国産オープンワールドゲームとしては凄まじいクオリティ。

以前、ブレワイのオープンワールドと比較して、FF15オープンワールドは失敗!みたいな動画を見かけたことがあるのですが、そんなことはありません。

愛車「レガリア」の改造

本作は、ノクティスが父から譲り受けた「レガリア」に乗って旅をしていきます。

最初こそは普通の車であったはずが、物語を進めていくうちに車の改造ができるようになって最終的には飛べるようにすらなるんですよね。

実際の操作性はともかく、2016年のオープンワールドゲームで世界を飛び回れるゲームはなかったと思うので普通にすごいなと感じました。

悪いところ


ストーリーが不十分

ストーリーに関しては流石に擁護のしようもないと思います。

最後の演出は良かったなと思いますが、そこに至るまでの過程がなめらかじゃないんですよね。

1番気になったのはキャラクターの「喋らされてる感」でした。脚本通りにキャラが動かされている感じがすごくあって、いきなり感情がヒートアップしたり、落ち込んだりするので人間味がないようだった。

逆に言えばそのキャラクターの「喋らされてる感」がなければ、もう少しだけストーリーに入り込めたのかなと思います。


探索パートとメインシナリオで仲間たちの感情の差がデカすぎるのも問題かな


せっかくのゲーム性とストーリーがミスマッチしてたのも惜しかった。ほんとストーリーさえどうにかすればなぁ…。

ただこのミスマッチに関しては「サイバーパンク2077」も全く同じなんですが、あちらはミスマッチへの批判がそんなにないんですよね。洋ゲー民と和ゲー民で気にするところが違うんでしょうか。

駆け足気味のゲーム進行

このFF15、せっかくのオープンワールドゲームなのに後半パートに入ると一本道のゲームになります。

つまるところ、ゲーム進行が駆け足になってしまうんです。

これに関してはハッキリと言えることがあって、それは当時の技術力では到底FF15の世界をオープンワールド化するには無理があったということ。

もう少し発達した技術力と開発期間さえあれば、後半の最低限のマップやゲーム進行をより幅広くできたはずです。

そうすればストーリーもだいぶマシになったと思います。素材は本当に良いゲームなんですけどね。

まとめ

本作の悪いところの全ての原因は技術力と開発期間の不足だと思っています。

開発期間は10年と言われていますが、そんなことはなく実質3年半(もっと少ない可能性も)だったそうで中途半端な状態でディレクターが交代するなど、ろくな開発ができていなかったようです。

そんなことはプレイヤーからしてみれば知ったこっちゃない話ではあります。

ですが、アプデで改善されて確実に良ゲーになった今、発売当時購入したユーザーが未だに批判しているのがFF15の評価が覆りにくい原因なのではないでしょうか。

少なくとも私は楽しめた作品でした。旅感を味わいたいのなら本当にオススメのゲームだと思います。

それではここまで見ていただきありがとうございました。参考になれば幸いです。