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「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」レビュー。底抜けに明るい青春と深く暗いミステリーがそこに。

今回はペルソナシリーズの人気作「ペルソナ4 ザ・ゴールデン(リマスター版)」をレビューしていきます。

結論から言うと、ストーリーが抜群に面白かったです。ミステリーと青春に両立しながらも、田舎の温かい空気に触れることができる非常に新鮮な作品でした。

戦闘面ではやや気になる点もあるものの、総合的な評価で考えれば十分神ゲーと言えるはずです。

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ペルソナ4 ザ・ゴールデン(リマスター版)

ペルソナ4 ザ・ゴールデンは2008年に発売された「ペルソナ4」からボリュームが大幅に増えたパワーアップ版となります。新イベントや新キャラ、新BGMなどが追加されました。

元々はPS Vitaでしかプレイできませんでしたが、2023年にリマスター版が発売したことでニンテンドースイッチPS4/5、Xbox、PCで遊べるようになっています。

ではレビューの方をどうぞ。

最高のストーリー

ストーリーはサスペンス的な物語でありながら、底抜けに明るいというのがこの「ペルソナ4 ゴールデン」の最も良いところだと思います。

主人公が引っ越した先の町では、マヨナカテレビという深夜0時になるとテレビに運命の人が現れるという都市伝説が広まっていました。

時を同じくして、町では謎の連続殺人事件が発生。本作はそんな異質な謎とマヨナカテレビの関わりを「ペルソナ」に覚醒した高校生である仲間たちと共に解き明かしていく物語です。

つまり、主人公たちは探偵として謎を解き明かしながらも本分である高校生として過ごしていくことになります。

謎を解決してもまた新たな謎が次から次へと舞い込んでいくミステリー。そしてそれを解決するためにペルソナを駆使して異質な世界を冒険するアドベンチャーの組み合わせがたまらなかった。

そして高校生として過ごすときの「青春感」というのが暗い物語を明るくしてくれる要素となっていて非常によかったと思います。

確かに実際にあるような「青春」か?と聞かれれば微妙かもしれない。ですが、少なくとも主人公と仲間たちの青春感というのは分かりやすく描かれています。

物語の本筋であるサスペンスと青春感のバランスが本当によくできている作品なんですよね。だから本作がペルソナ史上最高傑作と言われるんだと納得しました。

また他のペルソナシリーズには見られない、家庭的な愛があったり、仲間たちとの固い結束感があるのも本作ならではの特徴です。

どこか懐かしさがある音楽

そして他のレビューでなかなか取り上げられないものではありますが、私が確実に推したいのは「音楽」です。

正直ペルソナシリーズの中で総合的に考えたら、このペルソナ4の音楽が最も感動したんじゃないかな。

なんだろう、聞くと「懐かしさ」みたいなものが込み上げてくるんですよね…!それがやればやるほどに。だからすごく印象に残っているのかもしれません。

例えば、エンディング曲である「Never More」が流れたときのなんとも言えない感じ…!本当に好きな音楽ばかりです。

日常を感じるゲームシステム

元々は2008年に発売されたゲームではありますが、そもそものシステムは完成されており、リマスター化で更に洗練されたので不便に思うことはなかったです(ただし戦闘関連は除く、後ほど詳しく書きます)。

特に仲間たちの心情やその他キャラの心情を深掘りするコミュは、P3RやP5Rに負けず劣らずの完成度だと感じました。

また、田舎という舞台でありながら、ちゃんとそこでの生活も反映されていたように思えます。

例えば近所の川で釣りをする、神社で虫を捕る、家庭菜園をする。修学旅行でクソまずいカレーを食べて悶絶する。

育てた野菜はダンジョンで活躍する
ほのぼのする

時には友達とツーリングするなど。穏やかで優しい日常がちゃんと描かれています。

ペルソナ4はそういう温かみがあるからこそ、独特で楽しい作品なんです。

惜しかったところ

戦略性があって楽しい戦闘だが不便に感じるかも

戦闘に関しては流石に「少し昔のゲームって感じがするな」と思ったのが正直なところです。

私がすでにP3RやP5Rをプレイしている影響もありますが、それらと比べると不便というかサクサク戦えないのが違和感としてありました。

ただ戦略ゲーとしてはお世辞抜きで面白く、初めてペルソナをプレイする方ならば問題なく楽しめると思います。

一発で敵を倒せる千枝の「どーん☆」

仮に行き詰まっても豊富な難易度設定が用意されているので、楽々と進めることができるはずです。

あくまでも既にペルソナをやったことがある人が本作をプレイすると不満に思うかもしれない、ということだけ注意してください。

ダンジョン攻略が単調

せっかくの素晴らしいストーリーがあっても、単調なダンジョン攻略で投げてしまった方は少なからずいると思うんですよね。

それこそP3Rは原作に引き続き単調なダンジョンではありましたが、戦闘が一新されたことでゲームスピードが向上していたのでなんとか最後まで楽しめました。

本作もぜひリメイクをしてダンジョン攻略に華を持たせてほしいなと思います。

まとめ

これだけ内容が充実している本作が2000円以下で買えることもまた素晴らしい点でしょう。

全部が全部褒められるものではありませんが、それでも確実に記憶に残る神ゲーだと思います。ぜひプレイしてみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。参考になれば幸いです。