今回はFF7リメイク(PS5版)のレビューをしていきます。
プレイした感想としては、続編であるFF7リバースをするからといって必ずしもプレイする必要はなく、むしろリバースの規模を考えるとプロローグ的な作品だと感じました。
ですが、シンプルな王道RPGとしてはよくできていて今からでもプレイする価値はあります。
正直本作だけだとストーリーはあまり進んでいませんし、ボリューム的にもそこそこなのでリバースを楽しんだ後にプレイするのもアリなんじゃないでしょうか。
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ファイナルファンタジー7 REMAKE
本作は、計三部作となる「FF7リメイクプロジェクト」の記念すべき一部作目。
元々は2020年にPS4で発売され、翌年にはPS5版が発売されました。PS5版でしかプレイできないDLCがあって炎上騒動にもなりましたが、依然として人気な作品です。
本レビューでは良いところ4つと、悪いところ2つを紹介します。
王道らしい王道RPG
まず本作は変に癖がない作品だということが高評価につながったと思います。
例えば基本のゲーム進行は一本道で、最近のゲームによくあるオープンワールドではありません。
ストーリーが進むごとに新しい土地へ行き、時には行ったことのある土地に再び戻って以前までは行けなかった場所を探索していく、まさに従来のRPGに近いプレイ感覚となります。
私としては久々に本作のようなシンプルなRPGを遊べたので、新鮮感があって楽しかったですね。昔からFFをプレイしているけど最近のゲームにはついていけない…みたいな方でも本作なら比較的ラクにプレイできるでしょう。
またこういった王道RPGでしか得られないであろう「地道にお金や経験値をためて武器を強化したり、装備を強化する楽しさ」も確実にあります。
二週目からの特典要素もあるので、全体的なストーリーは短いが長く遊ぼうと思えば遊べる作品です。
分かりやすいストーリー
ストーリーに関しても「分かりやすい展開」でいいと思いました。FFと言えば難解なストーリーというイメージがあるのですが、本作はすんなり内容が入ってきたように感じます。
人によってはノリがきついというシーンもありますが、私としてはそういったシーンがあるのは全然いいと思っていて、むしろそういうシーンがあるからこそ没入できたんだと思うんですよね。
クラウドの女装姿が出たときなんか大笑いしましたし笑
一応、分作ということで伏線回収が数年後になってしまうのが残念な点ではありますが、それ以上に分作であるメリットが多いので私は許容できました。
美しいグラフィック
文句のつけようがない。美しいグラフィックで60fpsが安定して出るので目が疲れることもなかったです。
戦闘シーンで描かれるムービーの迫力は、ぜひその目で確認してほしいぐらい。これがPS4でも出来たっていうんですから凄いですよね。
爽快感はあまりないが戦略性に富んだ戦闘
戦闘はアクションとコマンドを融合させたような形になっています。
アクションを優先したモードとコマンドを優先したモードがあり、好きなプレイスタイルを選べるのはよかったです。
ですが、中途半端に融合したせいで爽快感がなかったように思います。例えば、コマンド操作を強いられる場面があったとき、せっかくのアクションが一度止まってしまうのでテンポが悪く感じるんですよね。
迫力あるエフェクトで見栄えはするのですが、アクションゲームとしてみると動きが遅く感じてしまいます。難易度をイージーにすると敵を簡単に倒せるようになるのでそこでようやく爽快感を感じたかな。
ただ戦略性という観点で言えば面白かったです。操作キャラを変えていって有利に戦闘を進めていくのは、まるでペルソナのようで楽しめました。
回復をするのにも魔法を使うにもATBゲージを消費するので、いかにそれをうまく使っていくのかをプレイヤー自身で考えていくなど戦略性は十分にあると思います。
悪いところ
やはりプロローグ作品
プレイする際にはどうしても閉鎖感というのを感じました。伸び伸びと冒険する感じはなかったかなと。
それはもちろん本作が原作でいうと5時間でクリアできるミットガル編だから、ということに尽きると思います。
開発陣の方々の努力によって5時間を20時間弱に増やしているのは評価できます。ですが、これから新生FF7が始まる!というところで一旦締めくくるので、冒頭で言った通りリバースを楽しんだ後でも十分な作品なんですよね。
引き伸ばしを感じる場面が多々ある
そして引き伸ばし感があったのも少し惜しかったかなと思います。
全体的に動作がワンテンポ遅く感じるのと、何回も同じことをすることを強いられるのが辛かったです。
まとめ
発売当時の評価であれば、間違いなく神ゲーに分類されるでしょう。
ですが、現在では完全上位互換の「FF7 リバース」が出たことで必ずしもやる必要がない作品になったと思います。
とはいえ、ここまで高品質でシンプルな王道RPGを楽しみたいならプレイすべきです。「今のゲームはプレイしたいけど難しそうだし複雑だから手を出せない…」という人ならば間違いなくオススメな作品。
それではここまで見ていただきありがとうございました。参考になれば幸いです。