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グランツーリスモ7「賞金減額アプデ」に見る、“根本的視点の違い“とは

今日、グランツーリスモ(以下略:GT7)の“賞金減額アプデ”が全プレイヤーに賛否両論を生む結果となっている事実をみなさまはどう思うだろうか。

実を言えば、筆者はこのGT7を未だにやっていない(スポーツはプレイ済)。というのもPS5の抽選にこれっぽっちも当たらないからだ。

そんなことは置いといて、今回取り上げたいのはこの“賞金減額アプデ”の根本的視点の違いによって生まれた問題だ。これなら未プレイの筆者でも解説できるから是非とも最後まで見てほしい。

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グランツーリスモ7で炎上している賞金減額アプデ

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おそらく、GT7で行われたアップデート(以下略:アプデ)の詳細を知らない方もいることだと思うので、軽く解説すると

  • 3月18日にアプデが行われた
  • バグや仕様の変更がメイン
  • アプデ内容にあった「賞金減額アプデ」が批判対象に

こんな感じだ。

元々このGT7はクルマの購入料が高かったようで、既に批判自体はされていたようだが、更なる追い打ちをかけたことによってユーザーの怒りが爆発している。

冒頭でも言った通り、筆者はGT7をやっていない身だが、このユーザーの怒りの問題は「視点の違い」から生まれる問題であることで間違いないから、今回はそれを解説していく。

グランツーリスモはカーライフシミュレーションであって単なるレースゲーではない

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まず声を大にして言いたいことは、グランツーリスモは単なるレースゲームではないということだ。

賞金減額アプデで散々言われている「リアルとゲームの価値観を同じにしないで」という意見に対して、私は本当にそうだろうかと問いたい。

確かにグランツーリスモはレースゲームである。しかし、車の改造・挙動を楽しむ・リバリー・コレクション・車の歴史・ドライブなど、

ただのレースゲームでは成し遂げれないことがたくさんあるのがグランツーリスモであって、明確にリアルに忠実なカーライフシミュレーションでもあるのだ。

だからこそ、この“カーライフシミュレーション“という視点で意識的・無意識的に見ているプレイヤーからすれば、いくら賞金が下がったところで「まぁいいか。コツコツやっていこう」とポジティブに捉えることができる反面、

レースゲームという視点でGT7を見ているプレイヤーは「すぐに車が手に入らない。つまらない。飽きた」とネガティブに捉えられる結果となってしまっている。

これが私のいう根本的視点の違いだ。

車をポンポンと買えてしまったら必然的に価値は下がる

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カーライフシミュレーションといえば、クルマの価格も重要になってくる。

本作はクルマの購入料が高く、一部から批判を浴びているが、筆者としては「ポンポン買えなくていいのでは?」と思う。

「プレイしてもないやつが何を言っているんだ」と思う方もいるかもしれないが、同じような“欲しい車の購入料が高くて買えない“ゲームの1つである「ザクルー2」というドライブゲーのレビューにて筆者は

よくよく考えてみてほしいのですが、いくらゲームとは言えど快適性だけを求めて簡単にクルマを買えてしまっていいのでしょうか。


たくさんの努力があってこそ、その車に対して愛着を持ちますし大事にしたいという気持ちが芽生えるのではないか、と筆者は思います。

と言ったように、クルマの価格が高いことには例えゲームが違っていても許容できるし、簡単に買えないからこそ買った時の喜びや満足度がたまらなく高評価している。

逆をいえば、簡単に買えてしまったら、もはやそのゲームのクルマは死んでいるも同然なのだ。同じレースを何回もしなくていい、なのに簡単に買える状況というのはいずれ「もう色々と車乗ったし飽きたなー」と言われてしまうのが目に見えている。

もちろんゲームのクルマが死んでしまえば、そのゲームもいつかはオワコンと言われてしまう。

だからこそこのGT7では車両の値段を高くし価値を上げている。その車が欲しい人は課金すればいい。ただただそれだけのことなのだ。

課金に文句を垂らすプレイヤーも視点が狭い

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「課金」といえばアプデが入る前から、言われていたことだが、本作GT7の課金要素は元々低い賞金金額のせいで一部批判対象となっている。

批判的な意見の内容としては「フルプライスで買ったのに課金しないと楽して車を買えない」、「現実で乗りたい車に乗れないのにゲームでも乗れないのか」など。

反論はしたところで無駄だと考えていのるで、あくまでも“筆者の意見“として両者の意見に対して言うのならば、まず前者の場合は圧倒的に視野が狭いだろう。

これほどにまでクルマというものが緻密に再現され、あらゆる部分でクルマ好きがそそるコンテンツというのがGT7だが、やはりそういうものを作っていくためにはお金が必要になってくる。

逆に言えば、これからもそういうコンテンツを作るためには、やっぱりお金が必要になってくるわけで、ただただプレイヤーの不満で「課金ゲー」だとか「悪徳会社」と言うのはお門違いなのだ。

会社だってそのゲームが人気になれば嫌でもお金は必要になってくる。そんな中「課金ゲー」というのはマナーがないのにも程があると私は思う。

特に最近は、クルマのライセンス料が妙に高くなっているみたいで、より一層お金が必要になっているみたいだ。

また、GT7に限らず「フォルツァホライゾン5」「ザクルー2」「iRacing」「アセットコルサコンペティツィオーネ」など圧倒的人気を誇るレースゲー、ドライブゲーでも課金要素はちゃんとあるから「GT7だけ…」という無知な意見に関しては無視して構わないだろう。

まぁ比較しすぎるのも、モラル的にどうかと思うがフォルツァホライゾン5の場合だと課金しないと乗れない車もあるので、それに比べれば“課金さえすれば全ての車が乗れる“GT7はまだ良心的だと思う。

(まぁ課金ではなくシーズンパスみたいなシステムを導入した方が、まだ炎上しなかったのかなとは思うが…)

そして後者の場合だが、「だったらもうGT7やめて他のゲームをやればいいのでは?」って話になってしまうから、どうしようもない。

まとめ|山内氏が言うように長期的な視点でGT7と向き合う必要がある

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「みんながみんな、GT7だけに時間を割けるわけではないのにこの仕様はおかしい」

こんな意見もかなりあった。

しかし、本作のクリエイターであり、ポリフォニー・デジタルの設立者である山内氏は「長期的な視点でグランツーリスモ の成長を見守っていただけると幸いです」と語っている。

批判している方々は視点を少しずらしてみて、さらには長期的な視点で本作を見てみてはどうだろうか。ゆっくりマイペースにやってみれば意外と面白いかもしれない。

レースが好きなだけではこのグランツーリスモ7には敵わないだろう。“真のクルマ好き“でないとグランツーリスモ7には敵わない。