僕は今すごく迷っています。
このニーアオートマタにどのような評価を付ければ良いのか…。
多分これだけ評価に迷うゲームというのは初かもしれません。
もちろん良いところはあるんですが……とある問題点がだいぶ深刻なせいで、これを果たして神ゲー・良ゲーと言って良いのか否かで迷っています。ホントに。
書いている今でさえ迷ってますが、今はとりあえず感想の方を書いていこうと思います。
※追記
1周目はすごく評価に迷いましたが、2・3周目をクリアした後は「正真正銘の神ゲーだ」と言える評価をつけています。
本記事をご覧になったらぜひ、3周目クリア時の感想記事もご覧ください!
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ニーアオートマタ/レビュー
ニーアオートマタはスクエニ・プラチナゲームズの共同開発により手掛けられ、全世界で600万本以上も売り上げた一作。
非常に好評であるために、筆者もXBOXゲームパスを利用して本作をプレイしてみましたが、結論から言えば、期待通りで確かに良かった。
し か し「なんでレビューサイトは目に見えている不満点を1つも挙げられていないんだろう?」と疑問に思ってしまったのも事実でした。
それではレビューの方いきましょう。
周回前提だが美しく引き込まれる物語
もうすでに他の方が上げているレビュー記事の方で、ストーリーがいかに良いものなのかはみなさんも知っていると思いますが、ハッキリ言います。
筆者からしても本作の物語は素晴らしいです。
そして、“面白い”とか“悲しい”とかそういう言葉で表すのではなくて“美しい”という言葉が1番合っていると思います。
何がすごいかというと、まず主人公である2Bを含む「アンドロイド」とその存在の対である「機械生命体」が闘う中で、命や意志についてプレイヤーへ直接語りかけているのが、これでもかと伝わってきますし、
それでいて、1周目は2B視点(筆者はここまでクリア済み)、2周目は9S視点、3周目は物語の本髄に迫っていく構成になっており、どんどん進めたくなるのが特徴です。
しかし進めれば進めるほどに鬱要素が増えていき、プレイヤー自身も「なんで戦うの…?」となるそう。そこまで感情移入させるなんてすごいですよね。
※追記
実際に2週目と3週目をクリアしたので追記しておきますが、もう最後の方はもう涙なしでは見られないというか、本当に主人公たちに救いがなくてずっと「え……」って感じでした。
なので、正直1週目だけのプレイだとすごく勿体無いと感じます。是非とも3週目の最後までやってほしいですね。
キャラデザが随一
こちらは主人公である2B。
こっちはその2Bの相棒である9S。
はたまたA2。
どのキャラクターもデザインにとても優れていると思いませんか?
特に2Bちゃんときたら、まさに男の理想をそのまま映し出したかのようなデザインで、拝めるためだけに本作を買ったという方もいるぐらいなんです。
それでいて声優も素晴らしいんですよね〜。2Bの声優はヴァイオレットエヴァーガーデンのヴァイオレットを演じる石川由依さんが、
そして9Sの声優は、なんとあの鬼滅の刃の炭治郎の声を担当している「花江夏樹」さんなんです!筆者もエンドロールを見た時に驚愕しました…w
有名なプロの声優さんが演じるのですから、そりゃあキャラにも愛着が湧きやすいですよね。
単調なもののサクサクやれる戦闘
レビューサイトを見ても、戦闘面がなかなか賞賛されていないので、戦闘はどうかなーと思っていたのですが
単調な動きではあるものの爽快感のある快適な戦闘は、本作を楽しむ上で非常に良いと思いました。
というのも、このニーアオートマタは“ゲーム性を楽しむ“というよりかは、“物語の希少性・雰囲気“に浸るためのゲームなので、
変に戦闘を難しくしては本質である物語を最後まで見ないという方が増える恐れがあるんですよね。
なので、本作は戦闘中の動きをカッコ良くしつつも、アクションの難易度はそこそこにしたことで、戦闘面から不満が出ることをほとんどなくしています。
実際、回避のモーションとかすっごくかっこいい。動かしているだけで楽しいのは今どき珍しいなと思いましたね。
BGMさえ美しい
久々にエンドロールで流れるBGMで身体も心も痺れた。
正直本作のBGMもとい音楽はあれだけ絶賛したゼノブレイド2のBGMと同等かもしれません。
言葉で表すのは非常に困難なのですが、どの音楽も美しいんですよね。切なさ儚さを感じるものの、そのどこかに温雅な美しさを感じます。
ニーアオートマタに挙げられる3つの問題
と、良いところを紹介してきましたが、一番の魅力である物語以外での問題点が非常に目立ちました。
これは物語を完全クリアしても付き纏うことなので包み隠さず話そうと思います。
マップデザインに魅力を持てない
一つ目の問題としては、そもそも“マップデザインに魅力を一切として持てない”ということ。
もちろんプレイした人の中には「なんでそう思うの?」と思う方もいると思います。しかし、筆者としてはニーアオートマタの荒廃した世界、つまり殺風景な風景にはどうしても魅力を感じれなかったんです。
メインクエ、サブクエも基本的には歩いて歩いて目的地に着き、与えられた仕事を遂行するのですが、移動中は苦痛に近いものを感じます。
それも、すぐに見えない壁にぶつかるので、「いや自由に行動さえできんのかい!」という感想さえ出てきてしまったり……。
確かに世界観を表すために“殺風景”なのは重々承知しています。
しかしいくら荒廃しているからといって、大きさが等しいビルがぽんぽんと立っていたりするのはあまりに不自然で、不満を持ってしまうんですよ。
ちなみに本作で「歩くだけで楽しい」という感想を持った方は是非とも、アサクリオデッセイやサイバーパンク2077をプレイしてみる事を強く推奨したい。比べるのもおかしい話ではありますが、ぶっちゃけこの2つの方が“歩いてて楽しい”です。
「オートセーブがない」ことはいいのだが…
本作はオートセーブ機能がありません。はい、これに関しては文句1つありません。
問題はディレクターであるヨコオタロウ氏のこちらの発言です。
「ニーアの前作を作った時に、セーブポイントでセーブするのは古臭くてやってられないというレビューがきたので、絶対次にも入れてやろうと思った。
今回もオートセーブはなしになりました!
田浦さん(プラチナのゲームデザイナー)も本当は最初オートセーブ入れたがってたんですが、 僕が嫌だと言って全部セーブポイントに変えました。」
こちらは全てヨコオ氏が発言したコメントなのですが、この「絶対次にも入れてやろうと思った。 」というあからさまな悪意はゲームに携わる1人として如何なものだとは思いませんか?
ゲームというのは一人で作るものではないんですよね。何百人、規模によっては何千人もの人が動く壮大な計画です。それなのに仲間である田浦氏の意見さえ聞かず、子供のように嫌だーと言うことも幼稚すぎます、ハッキリ言って。
仮にこのオートセーブがない理由が「セーブの概念さえも世界観に合うように」という至極真っ当な理由だったらなんの文句もなかった。非常に残念です。
エンディングが多すぎる
本当は褒めることなんでしょうけど、このゲームあまりにもエンディングが多すぎて“エンディングの価値”が薄れてしまっています。
例えば序盤のプロローグでは、とあるボスを倒すのですが、このボスに負けてしまうと、Wエンドというエンディングになってしまい強制的にタイトル画面へと戻されるんです。
しかもプロローグは直前のセーブデータもないので、最初からやり直しという鬼畜仕様…w
まぁこれは筆者の私情的な意見なので、どうもこうも言えませんが、エンディングというのは見終わった後にタイトルを見ることで、そのゲームの余韻に浸る唯一の機会だと思うんですよ。
しかし、ちょっと村のロボットを倒しただけとか、いきなり先制攻撃をしたらエンディングになるというのはどうなのかなと……w(いや面白くて良いのか?w)
もちろんこれがニーアオートマタの良さでもあります。だから100歩譲って何気ない行為がエンディングになるのも良いです。ただ強制的にタイトルに戻すのは勘弁してくださいw(快適さに欠ける)
とりあえず2周目をクリアすることからだろう
というわけで、ニーアオートマタの1週目クリア記念として感想を綴りました。
まとめると、“ベースはいいが、味付けをした人がいい意味でも悪い意味でも凶悪”なことで筆者にとっては神ゲーとはいえないゲームでした。(1周目だけのクリアにおいては)
ただし2周目をクリアすれば、一週目とは違った体験をしたことにより問題点も軽く見える可能性がありそうです。いつまでモチベが持つかは不明ですが、とりあえず楽しんで攻略しようと思います。
それではここまで見ていただきありがとうございました。参考になれば幸いです。
※追記
と言いたかったのですが、なんとこの記事を公開する前に2周目&3周目をクリアしてしまいましたw
なので完全クリア感想の方はすぐにアップする予定です。お楽しみに〜。